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動物病院での実施が推奨される項目

保護犬・保護猫たちの健康、安全を守り、
ご家族の方と幸せな生活を送っていただく為に。

飼い主様に譲渡される際に動物病院での実施が推奨される項目です。
譲渡する獣医師の判断のもとで実施されます。

狂犬病予防注射

現在、犬の飼い主には

  1. 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
  2. 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
  3. 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること

が法律により義務付けられています。

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染している動物に咬まれて一旦発症すると、治療法はなく致死率ほぼ100%という恐ろしい病気です。動物だけではなく、我々人間にも感染します。その為、しっかりと予防注射を実施することで、犬を狂犬病から守ることはもちろん、飼い主様自身やご家族、近所の人々や他の動物への感染を防止できます。
生後91日以上の犬には早めに予防注射を受けさせ、その後は1年に1回の予防注射が必要になります。

マイクロチップ

マイクロチップを装着することで世界で唯一の15桁の番号が与えられます。
データ登録をするとペットの戸籍となるので、不幸にも迷子・災害・盗難・事故にあったとしても保護された時に身元がすぐに確認出来ます。

マイクロチップは極めて小さいチップで表面は生体適合ガラスで覆われています。専用の注射器で首の後ろの皮下に埋め込みます。
安全性は極めて高く、副作用等の問題は心配ありません。電池式ではありませんので半永久的に使用出来ます。

混合ワクチン

犬・猫ともに混合ワクチンで予防できる感染症は伝染力が高く、また発症した場合の重症度も高い為、犬・猫ともに定期的なワクチンによる予防がとても重要になります。
何種のワクチンを接種するかはその地域性のことも考え動物病院の先生のご判断になります。

避妊・去勢手術の必要性について

避妊・去勢手術を実施することで、将来かかるかもしれない生殖器系の病気を予防したり、定期的に訪れる発情のストレスをなくしたり、望まれない子犬・子猫の出生を防止することができます。

避妊手術 [メリット]
○腺腫瘍や生殖器に関する病気の発症率が下がる
○定期的な発情によるストレスがなくなる
○望まれない子犬・子猫の出生を予防

去勢手術 [メリット]
◯肛門周囲腺腫や前立腺など生殖器系の病気の発症率が下がる
◯メスの発情期によるストレスがなくなる
◯マーキングの防止
◯攻撃性の緩和

両者のデメリットとしては『太りやすくなる、麻酔のリスク』が挙げられますが、家族の一員として健康に生涯を生きてほしい、事前に予防できる病気を予防し、不幸な子犬・子猫を1匹も増やさない為にも、避妊・去勢手術の実施をお願いします。尚、実施時期やその他の詳細は動物病院の先生とご相談下さい。

フィラリア症の予防

季節によっては実施済のこともあります。その後は月1回の予防薬の投与。

フィラリア症とは、蚊が媒介するフィラリアという寄生虫による感染症で、親虫は犬や猫の心臓の中に寄生します。症状としては、咳、疲れやすい、腹水(お腹に水がたまる)、突然死などが挙げられ、何より予防が大事な感染症です。

一般的な予防法としては、月1回の定期的な予防薬の投与で予防することができます。投与時期は蚊が発生するようになった1ヶ月後から、蚊がいなくなった1ヶ月後までとなります。最近では地球温暖化により、蚊の生息期間が長くなっているので注意が必要です。地域によっても投与期間が変わる可能性があるので、詳細は動物病院の先生にご相談下さい。

ノミ・マダニ予防

季節によっては実施済のこともあります。その後は月1回の予防薬の滴下。

ノミは犬・猫に寄生することでかゆみをひき起こすだけではなく、貧血や皮膚炎、ストレスによる体調不良の原因にもなります。
また、マダニは動物に寄生して貧血を起こすだけではなく、動物や人にも感染する病気を媒介すると言われています。
その為、ノミ・マダニどちらも定期的に予防することが大切です。